静岡県議会議員　山本たかしのブログ

昨日（１０月１１日）は、県議会９月定例会の最終日。

すでに報道がされていますが、今定例会一番の注目は、

「浜岡原子力発電所の再稼働の是非をめぐる県民投票条例」

の可否を、県議会がどう判断するか？ということ。


川勝知事は県民投票に対し、すでに「賛成」の意見を明らかにしていました。


この条例が可決されれば、浜岡原発の再稼働に対する静岡県民の総意が明らかとなり、

全国的にも、日本のエネルギー政策を、今一度見つめ直す大きな転機となったはずでした。


結果としては、（住民投票を行うことに）　賛成１７　反対４８　というものでした。

私、山本たかしは、「賛成」！

県議会の過半数以上を占める最大会派、「自民改革会議」は、
全員が、「反対」！

多くの県民の願いは、残念ながら実現しませんでした。



その後、私の周囲の方達から、多くのご意見をいただきましたが、そのほとんどが、

「なぜ反対なのか分からない」　

「何かおかしいよね～」　

というものばかりでした。


正直なところ議会にいる私自身も、今回の一連の経緯と結果には、理解できないことばかり。



市民団体が提出した条例案（原案）に法整備上の不備や問題点が指摘された際にも、

「議会で修正が可能なのだから、議会から修正案を提出し、本質的な議論を早急にすべきではないか？」　

と考えていましたが、他の会派は、早い段階で修正案を出さないことを表明していました。

（この時点で、議会内には、かなり消極的な空気が漂っていたのです）


そこで超党派による有志議員が、修正案の作成と提出に立ちあがったのです！

もちろん私も、その中の一人。この提出に協力させていただきました。

（否決されてしまったので、つらいのですが・・・）


加えて、今回の本会議では、「富士の会」　　を代表して、

修正案に対する、「賛成討論」を、私から行わせていただきました。

前日までの報道で、限りなく否決の可能性が高い、といわれている状況下。

私からは、とにかく、　「署名された約１６万５０００人の思いを代弁したい」　
という思いで壇上にあがりました。


討論の途中、傍聴席に集まった方達から、何回か大きな拍手をいただきました。

（本当は、議場での拍手は禁止なんだけど・・・）　心強かったです！


議会終了後、力及ばすで申し訳ない気持ちでいたところ、傍聴席にいた方達から、

「結果はとても残念だったけど、山本さんの賛成討論で救われました」
　
「本当にありがとうございました。感動しました」　

など、逆に、私や賛成にまわった１７人の議員を励ましてくれるような温かい言葉をいただきました。

驚いたのは、インターネットで中継を見ていた方たちからも、感謝のメールをいただいたことです。


「むしろ今回は、力不足で申し訳ありませんでした」　

浜岡原子力発電所をめぐる多くの課題については、引き続き、皆さんとともに取り組んでいきたいと思います。