静岡県議会議員　山本たかしのブログ

年季の入ったルービックキューブです。

以前にも書きましたが、私は、昼は市議会議員やNPO活動、

夜は、「志高塾」という塾の塾長をしています。

塾長、と言ってもですね、私が中学生を直接教えるわけです。

スタッフは、他に１～２名ですから。

で、このルービックキューブです。

今年の卒業生（新高校1年生）に、N君という男子がいたんですね。

中３の途中から、うちの塾に来てくれました。

とっても素直な生徒でした。

うちの塾は、勉強だけじゃなくて、右脳の訓練とか、

社会に出てから役立つ訓練なんかも独自にやってます。

ルービックキューブは、いつも塾の入口に置いてあって、

帰りのお迎えを待つ間や、ちょっとした息抜きにみんなやってたわけです。

カチャ、カチャと・・・。

「やっと一面そろった」

「俺は、二面いけた」

なんて具合にです。

で、右脳の訓練なんかを続けているうちに、

ある時、そのN君が、一瞬のうちに全面をそろえてしまったんです。

それこそ、十数秒の間に・・・。

「えっ！」　

みんなの笑顔が凍りつきました。

「ちょ、ちょ、ちょっと待て！何だ今の？」

「・・・もう一度やってくれ」　

みんなでN君に分からないように、めちゃくちゃにして渡します。

カチャ、カチャ、カチャ・・・。

すごい速さです。

とても、考えて動かしてるようには見えません。

N君は、力の抜けた表情のままです。

「はい」　

次の瞬間、全面が見事にそろっていました。

「うおおおおおおお～～っ！」　

「キターーーーーーーーー！」

「こいつスゲーーーー！ホンモノだ～～～！」　

みんなのN君を見る目が、一瞬にして尊敬の眼差しに変わりました。

「マジかよぉ～」

「もう一度やってくれぇ～」

と、結局、全ての塾生にご披露することに・・・。

誰もが、拍手を送らざるを得ませんでした。

その度に彼の評価は、うなぎのぼり

N君の才能が、突然、開花した瞬間です。

後から聞いた話では、塾のルービックキューブがどうしてもクリアしたくて、

陰で努力をしていたそうです。

右脳も働いてる感じ、とのこと。

それでも、驚くべき短期間で、マスターしたN君。

「その努力を勉強に向けてたら、スゴイことになってたんじゃないの？」

とは、同級生の素直な感想。

それでも、やっぱりスゴイことです。

少なくとも、私には、絶対できませんから。

これが、彼の自信を高めたことは、それ以後の彼の表情や態度から、

ありありと分かりました。

どんな人にもスゴイ才能がある！

その隠れた才能を見つけて、

伸ばしていくことができたら、最高です。