2017年09月08日
公益社団法人 静岡県公共嘱託登記土地家屋調査士協会の総会に出席しました。
平成29年9月8日(金)
本日は、県庁で仕事をした後、静岡市内のホテルで行われた、
公益社団法人 静岡県公共嘱託登記土地家屋調査士協会の総会に出席させていただきました。
土地家屋調査士さんの仕事は、主に不動産の状況を正確に登記記録に反映させるために、必要な調査や測量を行うこと。
土地の境界をめぐる紛争解決などにおいても必要な存在です。
ちなみに一筆ごとの土地の所有者や地番、地目(土地利用の現況)を調査するとともに、境界の確認と面積の測量を行い、正確な地図をつくることを地籍調査といいますが、
実は、この地籍調査を経た精度の高い地図は、全体の約54%程度といわれています。
残りの40%以上は、明治の地租改正時代の地図をもとにしているため、現実との相違があるなど色々な問題を内包しています。
一番の問題は、大震災などが起こった場合、土地に関係する正確な情報がないことで復旧や復興に障害が出てしまうこと。
過去に発生した震災の教訓からも、色々な取り組みが行われていますが、
相続時の登記未了のため所有者不明の土地が多く発生するなど課題は山積している状況です。
高齢化社会が進む中、この種の問題はますます増えていくのでしょうね。
地籍調査は、本来ならば、地方自治体がやらなければならないのですが、予算や人材などの制約があり、なかなか思うように進まないのが現実です。
そうした意味でも、土地家屋調査士さんたちのご協力が大変必要なのです。
Posted by 静岡県議会議員 山本たかし at 21:53│Comments(0)
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